
【大雑把な作り方】
・鶏むね肉と生姜を茹でて食べやすいように切り分ける
・茹で汁にニョクナムと酒少々、塩と胡椒で味付けしてスープを作る。
(鶏肉から出たアクは丁寧に取り除きます)
・たけのこ・たまねぎ・きくらげはにんにくと生姜で炒め、塩胡椒で味付け。
・厚揚げはチンして暖める。
・青梗菜は別茹でしておく。
・パクチーと小葱はお好みの量を。
・ブンを茹でて具をトッピング後、スープを注ぎ入れて完成。
簡単すぎて拍子抜けするほどですが、これがほんとうに旨いのです。
ポイントはスープに入れるニョクナムと塩のバランス。
魚醤のニョクナムは独特の匂いがありますが、炒めたり煮たりして熱を加えると
ほぼ匂いが消えて旨味が残るのです。一度お試しください。

↑こちらが今回使ったブン(よく見ると、ブンチャー用だったりする?)
こういった麺料理には緑豆春雨を使うのもアリだと思います。
野菜もたっぷりで美味しいですよ⌒.⌒

いきなりお見苦しい写真でごめんなさい。
いえね、
今回の一家を挙げてのベトナム行きで(私は体調が悪く同行せずでしたが)第一の目的は
フエちゃん姉の結婚式に参列するというのがあり、その後のおまけでホイアン&ホーチミン
への小旅行という予定を組んでおりまして。
・・・ですが、人の世には何が待ち構えているのか分からないものです。
まず、結婚式2日目当日に(ベトナムでは結婚式は通常2日間に渡って執り行われますでな)
フエちゃんのお母さんが体調を崩して入院、緊急手術と聞いて驚愕いたしました。
まあ、おかげさまでこちらの方は、無事手術も終わり事なきを得たとのメールが来て
ほっと一息付いたのもつかの間、せっかくベトナムまで来たのだからと、お母さんを気に
しつつ無理して向かった旅先で、風邪気味だったビビリーナ(孫その2)が肺炎を発症。
ダナンの大きな病院に緊急入院措置となりました。
日本で満足な情報も得られなかったわたしは気が気じゃありません。。
しかも、次いでグズリーナまで40度の高熱を出して中耳炎となり、一緒に入院しちゃった
とのこと。息子一家は実に6日間もの間、旅先のダナンの病院で子どもたちの付き添いも
兼ねての入院生活を送ったのでした。
そんなわけで、
夏のバカンスを楽しく過ごすことができなかったのは残念とはいえ、無事が何よりなので
いくら帰りの機内で凄まじい形相のまま寝ようが、やっぱり可愛い孫なのでありました。
お母さんも順調に回復しているそうな、ほんとうに良かったです。

夫の撮った結婚式の写真はこれだけ。。。
というか、フエちゃんの実家に到着早々、ベトナムの親戚たちに拉致られて飲めや歌えやの
大宴会が始まってしまったらしく、とても写真を撮るどころの騒ぎじゃなかったと(苦笑)
フエちゃんのお姉さんとお相手は美男美女カップル。
いろいろとアクシデントもあったお式だったけど結果オーライ。どうか末永くお幸せにね。


ハノイで親戚の結婚式を終えた夫が帰国しました。
こちらは向こうの親戚が持たせてくれたお土産の月餅です。
にしても、えらいゴージャスな箱入りでございますのう。ありがたや。
訪越時、ちょうどベトナムは中秋節だったらしく、街中がお祭り気分に沸いており、
その中での結婚式っていうんだから、さぞかし賑やかで楽しかったことでしょう。
(また改めて、その時の様子など夫の写真からご紹介できると思います)

では、ちょいと月餅の断面をご覧ください。
ココナツあんの真ん中には、月に見立てた塩卵の黄身が入っています。中国のとおんなじだね。
中国同様に家族愛の強いベトナム人たちは中秋節を大切にし、その日は家族で月餅を食べて
互いの健康を祈り、先祖にも感謝の気持ちを表す習わしなんだそう。
いや、なかなか素敵な伝統行事ですよね⌒.⌒

フエちゃんのおねーちゃんは、学生時代にハノイのカフェでアルバイトしていたことがあったのだそうで、この度の来日でたまたま我が家にお泊りしたおねーちゃんに、
あちらのカフェで定番の淹れ方を指導してもらいました。

カフェでは、ベトナムコーヒーのこくと風味を引き出すために、ごく少量のバターを
金属フィルターの内側に丁寧に塗り付けていたんですね(内蓋部分の内側にも忘れずに)指にラップを巻いてやると手が汚れませんよ。
こうすることにより、フィルターの穴からコーヒーの抽出液が一気に落ちてしまうことを防ぎつつ、微かにバターの香りが付くんだそうで。
たしかにこうして淹れたコーヒーには、現地のカフェで飲むベトナムコーヒーの美味しさが見事に再現されておりました。
(バターの油分はフィルターに残るようで、ろ過されたコーヒーはきれいなものなんです)
そうなんだよね・・・
ベトナムコーヒー飲んだ後、なぜかほんのり香るバターの存在感が長年の疑問だったのでありますが。いえね、元々ベトナムコーヒーはローストする段階でバター投入するらしいのだけど、煎った豆自体には殆どバター風味は残らんのよ。不思議なことに。

さて、
細挽きにした豆をフィルターに入れ、内蓋を閉めたら少しだけお湯を注ぎまして、
豆を膨らませるために一呼吸置きましょう。
あとは分量のお湯をつぎ足し、外蓋をフィルターに乗せてじっと待つだけ。
少しばかり抽出時間は長めになりますがぜひ一度お試しを。
いやはや、聞いてびっくり、飲んで納得の裏技でございます。

これからの季節は練乳を入れて飲むカフェ・スァ・ダーも旨いよねぇ。

しばらく料理関係の話がご無沙汰だったので、本日はベトナム人によるベトナムのごはんを少しだけご紹介します。上画像は水で湿らせて使用するベトナムのライスペーパー。
・・・ですが、ベトナム現地で売っているライスペーパーはもっと薄くて柔らかなもので、包んだ具材の水分だけでしっとりして扱いもラクチンなんだとか。

春巻きの具はきくらげたっぷり、ベトナム産の干しキノコに人参に少しだけひき肉。
硬いライスペーパーのせいで少し手間取ったけど、フエちゃんのおねーちゃんは器用にくるくると春巻きを作ってみせてくれました。
フライパンに少々の油を注ぎ(揚げないんだね)じっくりゆっくりと焼きあげて、
タレはニョクマム+レモンの絞り汁と唐辛子に砂糖を調合。
いや、ホントにこれは美味しかったですわ!
春巻きは野菜どっさりなのが旨いのね、揚げないから胃もたれも無し。

こちら入院前のフエちゃんが作ってくれた料理。
厚揚げ豆腐をくりぬいてひき肉とネギを詰め、粉をはたいてこんがり焼き付けたところにトマトと香味野菜にくりぬいた分の豆腐のあんかけ。優しい味の美味しい家庭料理でした。
わたしら日本人からみると、料理素材の組み合わせや調味料の使い方が良い意味で
想定外なのが毎回ものすごく勉強になります。

そしてこれは、ホビロンという食べ物なんですがね。
要するにアレです、孵化する前のアヒルの卵。
これをボイルしてベトナムの香味野菜や調味塩と一緒に食します。
ビビることはない。白魚のおどり食いよかまだマシ・・・とはいうものの、やはり
なんまんだぶなんまんだぶと心の中で手を合わせちまった(笑)
だがしかし、かなりの美味であることは間違いないです。
卵のような鶏肉のような不思議な旨さが口中いっぱいに広がるのでございます。
機会があったら、ぜし一度お試しあれ。ベトナム人の国民食ともいうべき滋養に
あふれる食べ物です。

今回はフエちゃんのお母さんやおねーちゃんと合宿したおかげで、野菜たっぷりで
旨くてヘルシーなベトナム家庭料理を満喫いたしました。ありがたや。
でね、
わたしもちょこっと料理したのだけど、二人ともお昼に作ってみた豚骨ラーメン
(スープと生めんがパック詰めになってるやつ)にいたく感動していましたっけ。
お母さんは相当気に入ったのか、お土産に絶対買って帰る! と豪語しておった。
これは是非、新横浜のラー博に二人を案内せねばと思う今日この頃^^
ということで、
今まで先様に差し上げて喜ばれた日本のお土産など、備忘録も兼ねてブログに記しておこうと思います。
これからベトナムへの日本土産を選ぶ皆様にも、何かのご参考になれば幸いです。
【2016.08.30改編】
まずは、ご挨拶代わりの手土産から。
どら焼きやあんこを使ったお菓子類は、意外なことにベトナムでは万人受けします。
古くから中国食文化の影響を受けてきたこの国、しっかりあんこ圏なんですね。

また、日本の煎餅やおかきも抵抗なく受け入れてくれましたし、小さな子どもですと
日本のコンビニやスーパーで手軽に購入できるキャラもんの駄菓子が好き。
(今が旬のピカチュー駄菓子だったら間違いなし)
そして、若い人にはレーズンサンドや、評価の高い日本のチョコレートも人気抜群。
☆但しベトナムは暑い国です。
生クリームを使ったものや、保冷が必要なものは時期を選んでお持ちくださいね。
お次はご飯のお供的なものとかラーメンをば(笑)
なぜか、瓶詰の鮭フレークとか漬物などは大受けです。

ご飯のお供といえば日本のふりかけも喜んでくれますし、ラーメンはパック詰めの生麺でもインスタントでも大好きです。特に豚骨スープに感動しておりましたな⌒.⌒
☆極端に辛い食べ物は多くのベトナム人が苦手です。お気をつけて。
さて、親しい方々へのお土産には、なんといっても優秀な日本の化粧品や医薬品などが日常的に使えて喜ばれます。

最近、ベトナムでは日本の情報をけっこう細かく把握しており、若い女子を中心に資生堂ののようなビッグメーカーはもとより、DHCなどもかなり認知度が高まり人気上昇中。
化粧品は化粧水・乳液・美容液などの基礎化粧品をはじめ、発色の良い口紅やマスカラ、日焼け止めローションが好まれます。
そして水の悪いベトナムにおいては、おしゃれ女子が大好きな温泉水スプレーも人気。
医薬品は、ご家庭の救急箱に入っているようなラインをお選びください。
風邪薬・解熱鎮痛剤・切り傷や虫刺され用軟膏・虫よけスプレー・湿布・目薬・胃腸薬等々。
そうそう、ベトナムにもユニクロはありますが、なんせ物価が違うからあちらでは割とお高いんだとか。日本は種類も多くおしゃれで安いらしく、この間日本に来たフエちゃんのお姉ちゃんが、友達の分までユニクロ製品をまとめ買いしていったのには驚きました。

最後に、ちょっと気の張る方々への贈り物。
日本の真珠はやはり美しいですのう。ピアスを差し上げましたら大喜びされました。
きれいな和柄缶入りのお茶(中身は玄米茶でも緑茶でも)
軽くて持ちやすい日本の塗り箸も喜ばれました。

【付け足し】
よく海外への土産物に使われる日本人形ですが・・・。
私もお嫁さんの実家に博多人形を贈りましたが、考えてみれば高温多湿のベトナムでは実際のところケース入りだとしても、かなり保管が難しいのではと思われます。。
ですので、同じ人形でもこんな大き目の招き猫なんぞというのはいかがでしょう。
縁起ものだし、目立つし、日本人形ほど扱いが難しくないしね。
こういうのはすごーく喜ばれるんじゃないかしらん。
次回訪越の際には、私もこれをお土産にするつもりなんです。

え~、お久しぶりでございます。
いろいろあって更新ストップから早一ヶ月、ちょっと元気になってきたのでブログ復帰いたします。
いやはや・・・なんつーか・・・
またもや下らない駄文に微妙な写真満載のブログ記事となりますが、何卒よろしくお付き合いください。
本日は、以前からベトナムの親戚にもらって食べていた、ティット・ロン・ルオック(肉でんぶ)
の作り方をようやくフエちゃんに聞いたので、忘れないうちにこちらにも記します。
作り方は意外にシンプル。
ただ時間と手間はかかります。でもね、手間暇かけただけの価値はある美味しさですよ。
とても旨くて便利な保存食だと思いますので、お気が向きましたらトライしてみてくださいな⌒.⌒
↓以下、大雑把なレシピ。

・砂糖少々を加えた水で赤身の豚肉を茹で上げる。私はひれ肉使いました。
・肉を取り出し、肉の繊維に沿って丁寧に細かくほぐす(すり鉢に肉を擦り付けるとより細くほぐれる)

・スリコギを使って混ぜたり手でほぐしたり、とにかく出来るだけ細くきれいに肉を裂くのがポイント。
・鍋に肉を入れ、ごく弱火で徹底的に空煎りする(完全に水分が飛ぶまで)
・塩を加えて調味し、最後に少量のニョクマム(日本の醤油でもいいかも)で味を整える。
・冷めたら空き瓶に入れて保存。
ベトナムではこの肉でんぶで野菜を和えたり、おこわのトッピングにしたり、ごはんのふりかけに
してみたりと様々な使い方をしています。
うちでも野菜炒めやチャーハン、サラダ、スープなどに大活躍です。
そうそう、葱油とも相性抜群ですからぜひ一度お試しあれ。
(とくに肉でんぶと葱油で作ったチャーハンは最強です!)

息子におねだりして買ってきてもらったハノイ特産の上等なベトナム蓮茶です。
黒っぽい茶葉に混じっている、薄茶色の細かい茎のようなものがお分かりでしょうか。
それが蓮の花のおしべです。
蓮茶は蓮の花の開く早朝に花を摘み、香り高いおしべだけを花から取り出して茶葉に混ぜ
1日寝かして乾燥させる。という、ひじょうに手間隙かけた工程を3回繰り返すんだそうです。
しかも、約1000個の花のおしべから出来るお茶はたったの1kgなんだとか。
なんという贅沢。
しかも物価の安いベトナムにおいて、50gで約2000円とはいいお値段です。

しかしなるほど、品のよい清冽な香りと爽やかな飲み口はすばらしく、なんというか
極楽浄土の味がするような・・・そんな心持ちでございました。嗚呼ありがたやありがたや。
温かくして、また冷たくしても美味しい蓮茶で至福のひとときを^^

このお茶、たしかに土産物屋などでよくみかける香料付きのティーパック蓮茶とは
全くの別物といっても差し支えないでしょう。
機会があれば、ぜひ一度お試しいただきたいと思います。
購入したお店はハノイのフーンセン、日本語のホームページもあるようです。

バインチュンは、テト(旧正月)やおめでたい席には付き物のベトナムのお祝い料理です。
今まで何度かご馳走になったにもかかわらず、正しい食べ方を知らなかったもので、
遊びに来ていたフエちゃんにいろいろと指導してもらいました。

まずは正しい切り方。
このように葉っぱの包みを外したら、バインチュンを包んでいる竹のひもを細かく裂いて放射状に並べる。葉っぱの緑色がもち米に移っていてきれいですね。
これね~、
無理して包丁でカットしようとするとベトベトになって苦労しますのさ←経験者

さて、それをひっくり返して皿に乗せ、竹のひもをクロスさせてぐいっと引っ張ると。

はい、このようにスカッときれいに切れるんです。

中には味付けした豚肉と、たんねんに緑豆をすりつぶした物が詰まってます。
もち米を葉っぱで丁寧に密封して大鍋で煮ること半日以上、こうして作ったバインチュンは常温で長期間の保存に耐える優れた保存食なんだそう。

もちろん、そのまま食すのが基本の薄味バインチュンですが、こんなふうに焦げ目がつくまでフライパンでこんがり焼いて食べるというやり方を今回教わりました。
うんま~いんだコレが!!
さらにベトナム醤油をたらして食べるとがっつり味に変化します。うまか・・・(感涙)
ちなみに、こちらのバインチュンはフエちゃんの実家のお父さん謹製でした。
おと~さん、いつもおいしいバインチュンをご馳走さま!


今回のハノイでは、フエちゃんのご両親と一緒に楽しくヤギ鍋をつついたり、
お店はこちら→「Lau De Nhat Ly」1 Hang Cot.

コムビンザン(ベト飯の定食屋)で美味しいおかずをテーブルいっぱいに並べたり、

フエちゃんと息子の行きつけのお店にも連れて行ってもらいました。
※ベトナムでは異性とお付き合いが始まると、初めのうちこそデートは値の張るレストランか
なんかで食事したりするが、その後二人の仲が深まって本当の恋人になると、こうした気取りの
ない定食屋でご飯食べるのが当たり前になるんだそう。
それは結婚に向けて二人で貯金するという目的もあるみたいだけど、ベトナム女性は
経済的にかなりしっかりしている人が多いみたいですのう。
う~ん、なんだか偉いよなあベトナムの女の子って。
(懐具合に関係なく、素敵な店で飯食いたがるわが身を振り返って反省しきり。。)

だけどね、
薄味で野菜たっぷり、毎日食べても食べ飽きないコムビンザンのベト飯はほんと~に旨かった!
ヘルシー食で体調も良くなったような ^o^