この花束は今を去ること7年前、ハノイのノイバイ空港でフエちゃんと初めて対面したときに
彼女から手渡された思い出の花です。
赤いコートを着て、腕に花束を抱えて息子と一緒に出迎えてくれた時の可愛いあなたを忘れません。
わたしたちほんとうに嬉しかったよ、ありがとう。
彼女は7人姉妹の6番目の娘。まだ20歳の女子大生(息子と10歳の年齢差)
ご両親にとっては、まだまだ手元に置いて可愛がりたい年頃だったに違いありません。
学業優秀で気立て良く、人目を引くべっぴんとくれば尚更のこと。
しかもこの当時、結婚しているのは長女の方だけで、5人の姉さんたちはそれぞれに
就職したりまだ学生という状況でした。
ほらね、まだ幼さの残るフエちゃんはこんなにも可愛かったんですよ。
息子よでかした!!
じゃなくて・・・なんつーことをしでかしてくれたんだこのバカ息子は!
話してみれば(彼女は日本語が話せます)正直者でまっすぐに育ったいい子じゃないか。
ったく、人んちの大事なお嬢さんを何だと思っているのか?
わたしらが彼女の親の立場でも激怒するだろフツーは!!
あああ~~、たとえ米つきバッタのごとく、相手にヘコヘコ頭を下げて拝み倒してでも
ここはひとつ、結婚のお許しをご両親からいただかなくては!←かなり悲壮な覚悟をしていた
で、どうなったのかというと・・・
その後、あれほど心配された親同士の初顔合わせも無事に終えて、善は急げとばかりにその日
のうちに結婚式の日取りを決める急ピッチで話はまとまりました。
なじぇ結婚をそれほどまでに焦る必要があったのかは野暮だから言いません。ご推測くだされ。
あれから7年の歳月が流れました。
息子一家はハノイから東京勤務となってしばらく日本で暮らした後、今はバンコク駐在となり
タイ生活を楽しみながら家族4人で住んでいます。
フエちゃんは二児の母となり、近ごろ増々いい女っぷりに磨きがかかってまいりました。
この先、彼女が素敵な大人の女性に変貌していくのが楽しみでなりません。
孫たちもかわいいけど、フエちゃんがかわいくてしょうがないのよ(息子は無視かい)