少年食堂

f0153497_2172012.jpg

屋台に毛の生えたようなその店は、宿泊した虹橋地区のホテルから至近距離のコンビニの隣に
寄りかかるようにして建っています。

おそらく、コンビニと同じオーナーの経営だと思われる「清真美食」という名の小さな食堂は、
早朝から深夜まで少年4人のスタッフだけで営業していました。




発熱したため食事に出かける気力さえ失せた私はホテルに引きこもり、寝間着代わりのジャージ姿で
何度もこの店を訪れては、うんまい手打ちの麺をすすり込み、店で働く15~17歳ぐらいの
少年4人たちと全く通じない会話を交わして喜んでいたものです(笑)




f0153497_2145099.jpg

もうね、ホントにホントにいい子たちばかりで、可愛くて仕方がなくて、お別れするときなんか
涙がでちゃったほどだったんです。

きっとこの少年たちも、ハルピンのはるちゃんと同じように地方からの出稼ぎ組なのでしょう。
慣れぬ都会で消耗するばかりの日々を送りながら、しかし、懸命にひたむきに生きているのです。

夫のケータイで撮った写真を見せると、「うわ~~っ!!」っと声を上げ顔を真っ赤にして
大喜びする無邪気な姿が忘れられません。





f0153497_21191347.jpg

少年たちの食堂では様々な料理を食べました。




f0153497_2116176.jpg

羊肉の水餃子、刀削麺、スパイシーな羊肉の炒め物、葱油と醤油で和えた麺、
太麺でこってり旨い上海焼きそば。


なかでも麺打ち担当の少年が作ってくれる刀削麺の旨さといったら、もう・・・。
何と言うのかな・・・
彼らの作る料理は、相手に旨いものを食べさせてやろう。という気持ちが籠もっているように
感じられたのです。体調悪くてぐったりしている体に、優しくじんわり染み込んでくるような。




f0153497_21143857.jpg

帰国の日。
午前中、街をほっつき歩いた私たちは時間ぎりぎりにホテルに戻り、
上海最後の食事に少年食堂の刀削麺を食べることにしました。



「私たちはこれから日本に帰るんだよ」
と英語で言ってもみても、日本語で言ってもみても全く言葉は通じません。
けれど、少年たちもホテルに横付けされた観光バスを見て、何となく事情を察してくれたのでしょう。



一人一人が仕事の手を休めては、麺を大急ぎですすり混む私たちの傍らにやって来て
一言二言、笑顔で声をかけてくれました。



f0153497_21255973.jpg

うん、ありがとう。謝謝!
あなたたちのことは、忘れないからね~。
しっかり仕事を覚えて、早く一人前になって店を持ってね。
負けるなよ、辛くても負けるなよ、少年たち。
オバチャンは君たちが大好きでした。
・・・なんか私も、どさくさに紛れて日本語でこんな言葉を返したりして。



アタフタと支払いを済ませて店を出ようとしたとき、
調理場から4人の少年が飛び出してきて一斉に声を上げました。

「再見!!」

もうね、それがみんなたまらんほど無邪気で可愛い笑顔なのです。
オバチャンは呆気なく涙腺崩壊・・・。



生きる闘志に溢れた輝く瞳を持った少年たちよ、君たちこそ下町のエースだ。

しっかりと地に足をつけて、たくましく己の人生を切り拓いていってください。
みんな、しっかりやれよ~~~!!!!!

f0153497_2132431.jpg

# by fukuzzz | 2007-12-04 18:46 | 上海

下町ラブソング No.1

f0153497_13553985.jpg

やっと体調が回復してきたのは、なんと帰国当日のこと。。

けれど飛行機は午後の便ですので、早朝から大好きな下町をサクサク歩いてみました。





f0153497_14261970.jpg

いいよね、この家♪
あ~もう、たまんなく好きな雰囲気です^^





f0153497_14283256.jpg

上海の観光スポットや目抜き通りを少し外れて歩いてみれば、至るところでこのような庶民の
集合住宅や暮らしぶりを垣間見ることが出来ます。

上海の街なかを歩き回ってみて、実にこういった庶民派住宅が多いのに驚きました。





f0153497_14312026.jpg

中国は貧富の差が激しい国ですが、その中でも上海は富の集中する大都会でもあり
人々の生活レベルの違いは格差が際立っているように感じます。

調べたことはないけれど、上海ではかなりの数の人々が庶民層であるのかも知れませぬ。


こうした街並みは、ほんとうに尽きることのない迷路のようにどこまでもどこまでも広がっていて、
凄まじいパワーを放出しながらも、妙にあっけらかんと明るく温かくもあり、歩くほどに心が
安らいでいくのでした。





f0153497_14353562.jpg

お? 洗濯物がぶら下がった軒先でいいもの発見。

中国もてるてる坊主を吊す風習があるのかしらんと思い、カメラのファインダーを覗けば
そこにはなんと、ひらがなが(笑)


きつしよう?
はて、なんのことじゃろうね。。

吉祥かな?

それとも、キスしよう♪ と書いたのか?
# by fukuzzz | 2007-12-04 13:46 | 上海

下町ラブソング No.2

f0153497_1564441.jpg

鼻歌まじりで機嫌よく街を散歩していると、人々が群がる露店の葱餅屋さんに遭遇。
どうやら人気店のようです。お揃いのユニフォームもかわいいし。

あまりに美味しそうなので、私たちも地元の方々に混じって行列に並ぶことに。

しかし、朝っぱらから葱餅の行列に加わるヘンな外国人は珍しいらしく(笑)
近所のおばちゃんたちから、いろいろと話しかけられて嬉しかったなあ。
(まったく話は通じてないけど、なぜか双方大笑いしながらのコミュニケーションでした)





f0153497_15161777.jpg

葱餅の作り方を観察してみると、生地にごまペーストと葱を巻き込んだものを鉄板にぎゅ~っと
押し付けて餅の丸い形を作ります。これ、簡単そうでも簡単じゃないプロの技ですね。
帰宅して夫が作ってみたら、こんなきれいな丸型作れなかったもん。

で、肝心のお味の方は、うっすら塩味にかりかりの餅、ほんのりごまと葱の風味がたまらなくウマ~! 
思わず夢中で喰らいつき、写真を撮り忘れるぐらい美味でしたわ。ごめん。





f0153497_15254752.jpg

こちらの露店の餅も食べてみたくて注文。



f0153497_15264683.jpg

餅の中身は卵とにらと香菜にタレ。これもなかなか旨かった♪


餅はもちろん単品で食べても美味しいものですが、殆どの人は餅を買った後そのまま
付近の露店や飲食店に持ち込み、お粥や麺の付けあわせとして食していたようです。

なんせ自分の住居の周りには、数限りなく食べ物屋がある下町のことです。
それこそ、玄関開けたら2分でご飯! の逆バージョンなんだよな・・・うらやますぃ。





f0153497_16475198.jpg

そうそう、これを忘れちゃいけません。

例の少年食堂の隣にあるコンビニで、ネーミングにつられて買ってみた。
「少林寺クッキー(少林寺素餅)」
なんでも、元々は少林寺の坊さんがレシピを考えた自然食品系のクッキーだそうですが、
ほろほろサクサクしていて、下手なクッキーより断然おいしかったですよ。
お土産にしてもいいね。
# by fukuzzz | 2007-12-04 10:03 | 上海

上海点描

f0153497_1322394.jpg

ライトアップされた豫園商城。
昼間はスモッグで霞むこの街も、夜になれば少しだけ空気が澄んでくるような気がしたっけ。






f0153497_13382553.jpg

厨房内できびきびと立ち働く店員さんがカッコイイ。小籠包店の店先で。






f0153497_2274436.jpg

七宝のとある料理屋の裏手で見かけた光景です。
ものを喰らうということには、もちろんこのような現実も含まれているんですね。





f0153497_1514173.gif

屋根をここまで大きく反り返す理由はなんなのだろうと、いつも疑問に感じていた中国建築の屋根。
おそらくはこの為に・・・(嘘画像)





f0153497_152441100.jpg

餅(ピン)にしてはデカすぎるしクレープか? と思ったけど、どうやら食物以外のものだったらしい。
何をみても食い物にしか見えない自分が恥ずかしいったら。





f0153497_1644219.jpg

人々は温かく、街は居心地満点。なぜか心震える上海の街。





f0153497_16135139.jpg

叶うなら、もう一度この街を訪れることが出来れば幸せ。





f0153497_1548062.jpg

次回は必ず体調万全で食欲全開!(やっぱしそこか)




***これにて上海旅日記は一巻の終わりといたします***
***長々と続く駄文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました***
# by fukuzzz | 2007-12-04 08:10 | 上海

リンクはどうぞご自由に


by fuku