少年食堂

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屋台に毛の生えたようなその店は、宿泊した虹橋地区のホテルから至近距離のコンビニの隣に
寄りかかるようにして建っています。

おそらく、コンビニと同じオーナーの経営だと思われる「清真美食」という名の小さな食堂は、
早朝から深夜まで少年4人のスタッフだけで営業していました。




発熱したため食事に出かける気力さえ失せた私はホテルに引きこもり、寝間着代わりのジャージ姿で
何度もこの店を訪れては、うんまい手打ちの麺をすすり込み、店で働く15~17歳ぐらいの
少年4人たちと全く通じない会話を交わして喜んでいたものです(笑)




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もうね、ホントにホントにいい子たちばかりで、可愛くて仕方がなくて、お別れするときなんか
涙がでちゃったほどだったんです。

きっとこの少年たちも、ハルピンのはるちゃんと同じように地方からの出稼ぎ組なのでしょう。
慣れぬ都会で消耗するばかりの日々を送りながら、しかし、懸命にひたむきに生きているのです。

夫のケータイで撮った写真を見せると、「うわ~~っ!!」っと声を上げ顔を真っ赤にして
大喜びする無邪気な姿が忘れられません。





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少年たちの食堂では様々な料理を食べました。




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羊肉の水餃子、刀削麺、スパイシーな羊肉の炒め物、葱油と醤油で和えた麺、
太麺でこってり旨い上海焼きそば。


なかでも麺打ち担当の少年が作ってくれる刀削麺の旨さといったら、もう・・・。
何と言うのかな・・・
彼らの作る料理は、相手に旨いものを食べさせてやろう。という気持ちが籠もっているように
感じられたのです。体調悪くてぐったりしている体に、優しくじんわり染み込んでくるような。




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帰国の日。
午前中、街をほっつき歩いた私たちは時間ぎりぎりにホテルに戻り、
上海最後の食事に少年食堂の刀削麺を食べることにしました。



「私たちはこれから日本に帰るんだよ」
と英語で言ってもみても、日本語で言ってもみても全く言葉は通じません。
けれど、少年たちもホテルに横付けされた観光バスを見て、何となく事情を察してくれたのでしょう。



一人一人が仕事の手を休めては、麺を大急ぎですすり混む私たちの傍らにやって来て
一言二言、笑顔で声をかけてくれました。



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うん、ありがとう。謝謝!
あなたたちのことは、忘れないからね~。
しっかり仕事を覚えて、早く一人前になって店を持ってね。
負けるなよ、辛くても負けるなよ、少年たち。
オバチャンは君たちが大好きでした。
・・・なんか私も、どさくさに紛れて日本語でこんな言葉を返したりして。



アタフタと支払いを済ませて店を出ようとしたとき、
調理場から4人の少年が飛び出してきて一斉に声を上げました。

「再見!!」

もうね、それがみんなたまらんほど無邪気で可愛い笑顔なのです。
オバチャンは呆気なく涙腺崩壊・・・。



生きる闘志に溢れた輝く瞳を持った少年たちよ、君たちこそ下町のエースだ。

しっかりと地に足をつけて、たくましく己の人生を切り拓いていってください。
みんな、しっかりやれよ~~~!!!!!

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by fukuzzz | 2007-12-04 18:46 | 上海

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